刑事事件と在宅捜査

2019-09-21

刑事事件と在宅捜査

刑事事件在宅捜査について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所福岡支部が解説します。

福岡県福津市に住むAさんは、酒気を帯びて車を運転していたところ、前方に信号待ちのため停車していたVさん運転の車の存在に気づくのが遅れ、車を前車後部に衝突させてしまいました。Aさんは「大変なことをした」と思い、車から降りてVさんの様子を確認しにいくとともに、Vさんに声をかけ謝罪しました。また、自ら110番通報したところ、現場に駆け付けた警察官から呼気検査を受けました。その結果、Aさんの呼気から大量のアルコールが検出されたことから、Aさんは、道路交通法違反の疑いで逮捕されてしまいました。ところが、Aさんはその後釈放され、現在は、道路交通法違反、過失運転致傷罪(Vさんから加療約1週間の診断書が提出された)の疑いで在宅捜査を受けています。Aさんは今後のことが不安になって刑事事件の知識、経験が豊富な弁護士に無料法律相談を申し込みました。
(フィクションです。)

~ Aさんが問われている罪について ~

道路交通法違反については「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」の2種類が考えられます。
「酒気帯び運転」は、酒気を帯びたことを認識しつつ、基準値(呼気1リットルあたり0.15ミリグラム以上のアルコール)以上の数値を保有しながら車を運転した場合に成立する罪です。罰則は「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」です。
これに対して「酒酔い運転」は、酒気を帯び、正常な運転ができない状態であることを認識しつつ車を運転した場合に成立する罪です。「酒気帯び運転」の場合と異なり、基準となる数値は定められていません。罰則は「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」です。

過失運転致傷罪は自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律(以下、法律)7条に規定されている罪です。
罰則は「7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金」です。

~ 在宅捜査とは ~

刑事事件において「在宅」とは身柄を拘束されていないことを意味しますから、在宅捜査とは、身柄を拘束されていない状態で捜査機関の捜査を受けること、を意味します。
なお「在宅」には

当初から身柄を拘束されていない場合

のほか、

身柄を拘束されたものの、何らかの事情により釈放された場合

も含まれます。
Aさんは後者の場合に当てはまります。

~ どんな場合に「在宅」となるの? ~

上記のとおり「在宅」とは身柄を拘束されない、ということですから、

身柄を拘束されるための要件を満たさない場合

に「在宅」となるといえます。具体的には、

住居が安定している、罪証隠滅、逃亡のおそがない場合

です。また、身柄を拘束されると困る、という特別な事情がある場合にも「在宅」となることがあります。たとえば、

・事故を起こした方に特別な持病があり、収容先では対応できそうもない
・ご家族に要介護の方、乳幼児などお世話が必要な方がおり、専ら事故を起こした方が身の回りの世話をしている
・冠婚葬祭の予定がある、あるいは出席の予定がある

などの事情は「在宅」となりやすい事情ということができます。

~ 在宅捜査の流れ ~

在宅捜査となった場合は、日常生活を送りながら捜査機関(警察、検察)からの出頭要請に応じることになります。
出頭日時は、はじめ、捜査機関の都合で決められますから、仕事などで指定された日に出頭できない場合は捜査機関にその旨伝えましょう。基本的に柔軟に対応してくれるものと思います。
ここで注意しなければならないのは、出頭要請があったにもかかわらず、何らの連絡もせず、不出頭を続けることです。そうすると「逃亡のおそれがある」などとみなされて身柄を拘束されることがあります。連続して不出頭することはやめ、必ず出頭できない理由を捜査機関に伝えましょう。

捜査機関の捜査が終わると、検察官により起訴か不起訴かの刑事処分を決められます。
仮に、起訴された場合は、あたな宛に「起訴状謄本」か「略式命令謄本」が届きます。前者の場合、あなたは正式起訴されたことを意味します。ですから、今後、裁判所に出廷して裁判を受けなければなりません。後者の場合、あなたに対し罰金の命令が出されたことを意味します。命令を受け取った日から14日以内は、裁判所に正式裁判を申し立てをすることができます。申し立てをしない場合は、その期間中、あるいは期間を経過した後でも決められた日までに罰金を納付しなければなりません。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件専門の法律事務所です。刑事事件・少年事件で逮捕されるなどしてお困りの方は、まずはお気軽に、0120-631-881までお電話ください。専門のスタッフが24時間体制で、初回接見無料法律相談の予約を受け付けております。

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