職務質問に対する暴行は公務執行妨害罪? 北九州市小倉南区対応の弁護士に無料法律相談
運転中のAさんは、福岡県警察小倉南警察署の警察官Vから呼気検査を求められ、車を停止させました。
頑なに呼気検査を拒んだAさんが車を発進させようとしたので、Vは車の窓から手を入れエンジンキーを回してエンジンを切りました。
これに対してAさんが暴行を加えたため、Aさんは公務執行妨害罪の容疑で現行犯逮捕されました。
Aさんの家族は刑事事件に強い弁護士に無料法律相談しました。
(最決昭和53年9月22日刑集32巻6号1774頁の事案を基に作成)
《 公務執行妨害罪 》
職務を執行する公務員に対して暴行や脅迫を加えた場合には、刑法第95条の公務執行妨害罪が成立します。
公務執行「妨害」罪とありますが、公務の執行が現実に妨害されることまでは必要ではなく、妨害となるような暴行・脅迫がなされていれば足ります。
ここでの「公務」(=公務員の職務)は、適法なものでなければなりません。
上の事案のVさんが行った職務質問は適法なものであるといえるでしょうか。
《 職務質問 》
職務質問は、警察官職務執行法第2条1項の規定により行いうるものです。
職務質問は、原則として任意で行われなければならず、強制力を行使することは許されません。
もっとも、「必要かつ合理的な程度」の実力行使であれば職務質問の実効性確保のために許されると考えられています。
上の事案の基になった事案でも、飲酒運転の疑いのある者に対し、無理やりエンジンを切ることは許されると判断されました。
したがって、上の事案のVの職務質問も、適法な「公務」と言えそうです。
そうすると、Aさんは、適法な職務質問に対し暴行を加えたとして、公務執行妨害罪が成立してしまいそうです。
公務執行妨害罪が成立した場合、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金が科せられる場合があります。
公務執行妨害罪で逮捕された場合には刑事事件に強い弁護士に無料法律相談することをお勧めします。
刑事事件に強い弁護士であれば、不起訴や執行猶予獲得に向けた弁護活動により、実刑を回避することも可能です。
公務執行妨害罪でお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所までお問い合わせください。
(初回法律相談:無料)
(福岡県警察小倉南警察署までの初回接見費用:40,240円)