福岡県春日市の未成年者誘拐 示談,告訴取消しには刑事事件に強い弁護士
Aさんは,Vさん(10歳)に警察官であると身分を偽って「車で話そう」などと話しかけ,自分の車に乗せて連れ回しました。
Aさんは,春日警察署の警察官に未成年者誘拐罪の容疑で逮捕されました。
刑事事件に強いAさんの弁護士は,告訴取消しに向けて被害者との示談交渉を進めています。
(フィクションです)
~ 未成年者誘拐罪(刑法第224条) ~
未成年者(20歳未満の者)を誘拐した場合には,未成年者誘拐罪が成立します。
「誘拐」とは,だましたり誘惑したりすることで他人を自分や第三者の支配下に置くことをいいます。
Aさんは,未成年者であるVさんに対して,警察官であるとだましてVさんを自分の車という支配下に置いていますので,Aさんの行為は「誘拐」といえそうです。
これは,仮にVさんがAさんについていくことを同意していた場合でも変わりません。
そうすると,Aさんには未成年者誘拐罪が成立する可能性が高いです。
なお,仮にAさんが営利目的やわいせつ目的などでVさんを誘拐した場合には,未成年者誘拐罪ではなく営利目的等略取誘拐罪(刑法225条)が成立することになります。
営利目的等略取誘拐罪は,未成年者誘拐罪に比べて罰則は重いです。
他にも,誘拐罪の種類として,身の代金目的誘拐罪や,所在国外移送目的誘拐罪があります。
未成年者誘拐罪の罰則は3月以上7年以下の懲役です。
未成年者誘拐罪については,告訴がなければ公訴を提起することができない親告罪です(刑法229条)。
そのため,被害者が告訴を取り消せば,刑事処分は必然的に不起訴となります。
被害者が告訴を取り消す,不起訴処分を獲得する上で大切なのは,被害者様側への謝罪と示談でしょう。
しかし,当事者で示談交渉を進めようとすると,感情のもつれなどから示談交渉が破断,難航するおそれが予想されます。
したがって,示談交渉は刑事事件に強い弁護士にお任せすることをお勧めします。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所所属は刑事事件・少年事件を専門に取り扱う法律事務所です。
0120-631-881で,無料法律相談,初回接見サービスを24時間受け付けています。
(春日警察署までの初回接見費用:36,600円)