福岡県飯塚市の保険金詐欺事件 わざと起こした事故で刑事事件なら弁護士
Aさんは、自動車保険金をだまし取ろうと考え、知人Bさんに協力してもらい、わざと車をぶつけあう交通事故を起こしました。
その後、Aさん所有の乗用車に契約されていた自動車保険から保険金をだまし取りました。
後日これが明らかになって、Aさんらは福岡県警察飯塚警察署の警察官に詐欺罪の容疑で逮捕されました。
Aさんの家族は刑事事件に強い弁護士に無料法律相談することにしました。
(平成30年1月19日西日本新聞掲載事案を基に作成)
《 詐欺罪 》
他人を欺いて財物を交付させた場合には、刑法第246条の詐欺罪が成立します。
上の事案のような保険金詐欺事件においては、保険会社を被害者とする詐欺罪が成立することになります。
すなわち、故意的な事故という本来保険給付がなされない場合であるにもかかわらず、あたかも事故が偶発したかのように装い、保険会社に保険金を支払わせることで、保険金をだまし取っているということになります。
なお、この場合、保険会社に保険金の請求をした時点で詐欺行為が開始し、保険金が支払われた時点で詐欺既遂となります。
したがって、仮に自動車事故を発生させたのみでは詐欺未遂罪にはならず、保険会社に保険金の請求をしたが保険金は支払われなかったという場合には詐欺未遂罪が成立するにとどまります。
《 その他の犯罪 》
上の事案では、Aさんは、自車をBさんの車にわざとぶつけて傷つけていたという場合には刑法第261条の器物損壊罪が成立する場合があります。
また、この事故によりBさんを怪我させたという場合には刑法第204条の傷害罪が成立する場合があります。
これらの犯罪は原則として本人の承諾がある場合には成立しませんが、保険金詐欺目的の承諾は無効だと考えられていますので、これらの犯罪が成立する余地は十分にあります。
詐欺罪の法定刑は10年以下の懲役ですので、起訴された場合にはこのような刑罰が科される場合があります。
保険金詐欺事件の場合には、示談して受け取った保険金を被害弁償をすることが弁護活動として考えられます。
これにより、不起訴や執行猶予等により実刑を回避できる場合があります。
保険金詐欺事件でお困りの方は、刑事事件に強い弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所までご相談ください。
(初回法律相談:無料)
(福岡県飯塚警察署までの初回接見費用:40,200円)