【盗撮】赤外線カメラで盗撮

2020-03-19

【盗撮】赤外線カメラで盗撮

赤外線カメラでの盗撮と不起訴について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所福岡支部が解説します。

北九州市戸畑区の会社員のAさんは同区内のショッピングモールにおいて行き交う女性客の体や下着姿を赤外線カメラを使って盗撮していたところ、Aさんの行動を不審に思った警備員から「今、盗撮していましたよね?」「カメラ見せてもらえませんか」などと声をかけられ呼び止められてしまいました。そして、Aさんは警備員の求めに応じて駆け付けた福岡県戸畑警察署の警察官から事情を聴かれるうち盗撮したことを認め、赤外線カメラとSDカードを警察官に提出しました。その後、Aさんは戸畑警察署での取調べで警察官とともに映像を確認すると、やはり女性客の体や下着姿が記録されていたため、Aさんは盗撮の疑いで逮捕されてしまいました。Aさんは接見に来た弁護士に不起訴処分を獲得したい旨を伝えました。
(フィクションです。)

~ 赤外線カメラでの盗撮と罰則 ~

福岡県では、福岡県迷惑行為防止条例(以下、条例といいます)6条で盗撮行為を規制しています。

第六条 何人も、公共の場所又は公共の乗物において、正当な理由がないのに、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような方法で次に掲げる行為をしてはならない。
一 (略)
二 (略)
2 何人も、公共の場所、公共の乗物その他の公衆の目に触れるような場所において、正当な理由がないのに、前項に規定する方法で次に掲げる行為をしてはならない。
一 通常衣服で隠されている他人の身体又は他人が着用している下着をのぞき見し、又は写真機、ビデオカメラその他これらに類する機器(以下この条において「写真機等」という。)を用いて撮影すること。
二 衣服等を透かして見ることができる機能を有する写真機等の当該機能を用いて、衣服等で隠されている他人の身体又は他人が着用している下着の映像を見、又は撮影をすること。
三 前二号に掲げる行為をする目的で写真機等を設置し、又は他人の身体に向けること。
3 何人も、正当な理由がないのに、第一項に規定する方法で次に掲げる行為をしてはならない。
一 住居、便所、浴場、更衣室その他人が通常衣服の全部又は一部を着けない状態でいるような場所で当該状態にある人の姿態をのぞき見し、又は写真機等を用いて撮影すること。
二 前号に掲げる行為をする目的で写真機等を設置し、又は他人の身体に向けること。

このうち、赤外線カメラは6条2項2号の「衣服等を透かして見ることができる機能を有する写真機等」に当たります。
そして、Aさんの赤外線カメラには女性客の体や下着姿が映っていたということですから、Aさんはこの赤外線カメラを使って「他人の身体、他人が着用している下着を撮影した」ということになります(条例6条2項2号違反に当たります)。

盗撮行為の罰則は「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」、あるいは盗撮行為に常習性が認められる場合は「2年以下の懲役又は100万円以下の罰金」です。

~ 盗撮事件で不起訴を目指すには ~

不起訴には大きく嫌疑不十分を理由とする不起訴、起訴猶予を理由とする不起訴の2種類があります。
前者は、犯行を否認しており、犯行を立証し得るだけの証拠が十分でないと認められる場合に目指すものです。
しかし、本件では、Aさんが盗撮行為をしているところは警備員によって目撃され、さらに押収された赤外線の中に女性客の身体や下着姿が映っていたというのですから、犯行を立証し得るだけの証拠が十分ではない、とはいいがたいでしょう。
したがって、前者での不起訴を目指すのは非現実的といえます。

そこで、本件では後者、つまり起訴猶予での不起訴処分獲得を目指します。
起訴猶予での不起訴処分を目指すには、被害者と示談を成立させることが必要です。
ただし、加害者の方にとって、被害者の方の連絡先などは基本的にわからないと思われますので、ご自身で示談をしようとしても連絡すら取れないでしょう。
また、仮に連絡が取れたとしても、被害者に示談交渉のテーブルにすら乗っていただけないでしょう。

その点、弁護士であれば盗撮事件などの被害者の方も安心して示談に応じて頂ける可能性があります。
示談の際には、「加害者を許し、処罰を求めない」という宥恕文言を示談書に盛り込んで頂くことが重要です。
盗撮事件では宥恕文言がある示談が成立していれば不起訴処分となる可能性が非常に高くなります。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所福岡支部は、刑事事件・少年事件を専門に取り扱う法律事務所です。刑事事件・少年事件でお困りの方は、弊所までお気軽にご相談ください。24時間、無料法律相談、初回接見サービスを受け付けております。

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