類型別交通事故の発生状況~車両相互で多い「追突」事故について~

2019-09-13

類型別交通事故の発生状況~車両相互で多い「追突」事故について~

車両相互交通事故で多い追突事故について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所福岡支部が解説します。

佐賀県鳥栖市に住むAさんは、佐賀県三養基郡基山町内の国道3号線を普通乗用自動車を運転中、スマートフォンの操作に気を取られ、信号待ちのため停止していたVさん運転の軽自動車に気づかず自車を衝突させてしまいました。Aさんはすぐさま車を止め、車から降りてVさんに対する救護活動や、警察への110番通報をしました。その後、Vさんは病院に運ばれ、加療約3週間の怪我を負ったことが判明しました。また、Aさんは佐賀県鳥栖警察署において過失運転致傷罪で事情を聴かれることになりました。
(フィクションです。)

~ はじめに ~

前回の「類型別交通事故の発生状況~人対車両~」では、平成30年中の交通事故の発生状況の中で

車両相互

370,614件

と一番件数が多いこと、さらに車両相互交通事故状況を細かくみると、

1 追突   149,561件
2 出会い頭 106,331件
3 その他   39,123件
4 右折時   35,037件
5 左折時   19,149件

という順となっていることをご紹介いたしました。そこで、今回は、追突の原因などについてご紹介したいと思います。

~ 追突の原因 ~

交通事故の状況の中で「追突」が多いことからすれば、追突事故を減らせば交通事故も減る、といっても過言ではないと思います。
そこで、まず、交通事故を減らすためには追突事故の原因を知ることからはじめなければなりません。

追突事故の原因としてまず挙げられるのが「前方不注視」です。
前方不注視とは、文字通り、前方をよく見ることがおろそかになっていた、ということです。その意味では、前方不注視には、

全く前方を見ていなかった

ということはもちろん、

前方は見ていることは見ていたのだけれども、よく注意して見ていなかった

ということも含まれます。脇見と呼ばれるものがこれに当たりますね。前方不注視の原因としては、

・看板や店の外観が気になっていた
・カーナビ操作で画面に夢中になっていた
・携帯、スマートフォンの操作で画面等に夢中になっていた

などが挙げられます。

次に、挙げられるのが「動静不注視」です。
いわゆる思い込み運転というもので、

・前の車は止まらないだろう
・前の車は発進するだろう
・前の車は車線変更しないだろう

などと思っていたところ、予想に反した行動に出たため交通事故を起こしてしまったという場合です。結局は、前の車の動きをよく確認していなかったということですから、
その意味では、動静不注視は前方不注視の一部に含まれるのかもしれません。

~ 追突事故を防ぐには? ~

佐賀県は、他県に比べて追突事故が特に多く、平成28年中に発生した全人身交通事故7783件のうち追突事故が3651件と4割を超える高い割合となっています。
そこで佐賀市のホームぺージでは、追突事故を防止するために次の3つのことを心掛けましょう、と呼びかけられています。

= 3秒間の車間距離(後続車向け) =

速度や交通状況によって異なりますが、適切な車間距離が追突事故を防止するのに役立ちます。
車間距離が短いと前車の急な動きに即応できませんし、たとえ前方不注視などで前車に気づくのが遅れても追突事故を起こさずに済むかもしれません。

= 3秒、30メートルルール(先行車向け) =

追突事故は後続車だけの努力で防げるものではありません。
先行車であっても急停車、急発進などの急な動きは避け、右左折等する場合ははやめに合図を出して後続車に自己の動きを知らせる必要があります。

= 3分前の出発 =

運転する前の心がけです。
心理的に急いでいると、どうしても車間距離が詰まったり、安全確認等が疎かになりがちです。
気持ちに余裕を持って運転することで、追突事故交通事故の防止につなげることができます。

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