福岡県久留米市の重過失傷害罪で逮捕 刑事事件に強い弁護士が初回接見
Aさんは、自らが飼育する犬のリードを確実に手で持たないままVさんに近づかせた結果、犬がVさんの大腿部に噛みつき、全治1週間のけがを負わせました。
Aさんが福岡県警察久留米警察署の警察官に重過失傷害罪の容疑で逮捕されたので、Aさんの家族は刑事事件に強い弁護士に初回接見を依頼しました。
(平成30年4月5日西日本新聞掲載事案を基に作成)
《 重過失傷害罪 》
重大な過失により人を傷害した場合には、刑法第211条後段の重過失傷害罪が成立します。
一般的に、過失とは注意義務違反をいい、注意義務違反の程度が著しい場合に成立するのが重過失致死傷罪です。
注意義務違反の程度が著しいといえる場合として、結果発生の予見が極めて容易な場合や、重大な被害を発生させうる危険のある不注意な行動をした場合などがあります。
なお、必ずしも発生した結果が重大だからといって重過失に当たるとは限りません。
判例上、どのような事案で重過失と判断されているでしょうか。
例えば、自宅で妻と口論になって激高し、日本刀でふすまを突いたところ、たまたまふすまの奥にいた長男の胸部にあたり死亡させたという事案では、重過失致死罪が成立しています。
また、路上でゴルフクラブをハーフスイングして、自転車で通りかかった女性の胸部を直撃して死亡させた事案でも、重過失致死罪が成立しています。
上の事案に近い事案として、土佐犬が犬舎から脱走して幼児に噛みつき傷害を負わせた事案で、重過失傷害罪が成立しています。
上の事案のように、動物を相手に近づけるという行為は故意犯に近く、重過失と判断される可能性が高いといえます。
そうすると、Aさんには重過失傷害罪が成立する可能性が高いといえます。
重過失傷害罪の法定刑は、5年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金です。
重過失致死罪で逮捕された場合には、刑罰が科されるのではないか、今後自分はどうすればいいのかなど不安に思われるでしょう。
初回接見では、刑事事件に強い弁護士が逮捕勾留中の被疑者と直接面会しすることで、このような不安解消の一助となります。
ご家族が重過失傷害事件で逮捕された場合には、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回接見をご利用ください。
(初回法律相談:無料)
(福岡県久留米警察署までの初回接見費用:4万1,700円)