福岡の港で覚せい剤を大量押収① 泳がせ捜査で麻薬特例法

2018-09-13

福岡県の港で覚せい剤を大量押収① 泳がせ捜査で麻薬特例法

Aさんが常習的に覚せい剤の取引に関与しているとの情報を得た福岡県博多臨港警察署の警察官は,港で押収され,箱の中に隠匿されていた覚せい剤(100キログラム)を抜き取って同量の砂袋と取り換え,これを宅急便でAさん宅まで運ぶ手続きをしました(泳がせ捜査)。そして,Aさんが自宅でこの箱を受領したところをを,麻薬特例法違反(規制薬物としての薬物等の譲り受けの罪)で現行犯逮捕しました。        
(フィクションです)

~ 麻薬特例法 ~

麻薬特例法は,正式名称「国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律」というとても名称の長い法律(以下,法律)です。
薬物犯罪による薬物犯罪収益等のはく奪,規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図ることなどを目的としており(法律1条),平成4年7月1日から施行されています。

規制薬物とは,麻薬,向精神薬,大麻,あへん,けしがら,覚せい剤をいいます(法律2条1項)。
また,薬物犯罪とは,覚せい剤に限っていえば,覚せい剤の輸出入,製造の罪(営利目的を含む),又はこれらの未遂罪,所持,譲渡し及び譲受けの罪(営利目的を含む),又はこれらの未遂罪,譲渡しと譲受け(営利目的を含む)の周旋の罪をいいます(法律2条2項5号)。

~ 泳がせ捜査(コントロールド・デリバリー) ~

泳がせ捜査コントロールド・デリバリー)とは,捜査機関が覚せい剤などの禁制品であることを知りつつその場では押収せず,監視下の下に禁制品を流通させ,不正取引の関係者を特定する捜査手法をいいます。
その中でも,禁制品を無害の物品に入れ替えて流通させる方法をクリーン・コントロールド・デリバリーといいます。
コントロールド・デリバリーは任意捜査として許容されており(刑事訴訟法197条1項),法律4条1項1号では,税関長は,貨物に規制薬物が隠匿された場合が判明した場合,当該貨物の輸出入の許可をすることができるとしています。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は刑事事件専門の法律事務所です。
薬物事件でお困りの方は,0120-631-881までお気軽のお電話ください。
福岡県臨港警察署までの初回接見費用:36,100円)

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