福岡県飯塚市の強盗殺人未遂事件 犯罪成立を争うなら刑事弁護士に依頼

福岡県飯塚市の強盗殺人未遂事件 犯罪成立を争うなら刑事弁護士に依頼

Aさんは,コンビニで万引きをし,車で逃走しようとしましたが,万引きに気づいた店員Vさんが追跡し,車にしがみつきました。Aさんは,そのまま車を発進させてVさんを引きずりケガを負わせたとして,福岡県飯塚警察署強盗殺人未遂罪で逮捕されました。Aさんは接見に来た弁護士に,「Vさんが車にしがみついたとは知らなかった」と話しています。
(平成30年5月5日産経ニュース掲載事案を基に作成)

~ なぜ万引き(窃盗)が強盗殺人未遂罪? ~

強盗罪の類型の一つとして事後強盗罪(刑法238条)という犯罪があります。
事後強盗罪は,①窃盗(犯人)が,②財物を得てこれを取り返されるのを防ぎ,逮捕を免れ,または罪責を隠滅するために(窃盗の機会に),③暴行,脅迫した場合に成立する犯罪です。Aさんは,まず,①から③の要件を満たすとして事後強盗罪の「疑い」がかけられたのでしょう。

では,そこからなぜ強盗殺人未遂罪となったのでしょうか。
強盗殺人罪についての規定である刑法240条は「強盗が,(略)人を死亡させたときは死刑又は無期懲役に処する」と規定しています。「強盗」には事後強盗犯も含まれます。また,「死亡させた」には殺意がある場合も含みますし,既遂か未遂かは死亡の結果発生の有無により決まります。そこで,Aさんは強盗殺人未遂罪の「疑い」で逮捕されたのです。

~ 強盗殺人未遂罪の成立を争うなら ~

しかし,逮捕段階ではあくまで「疑い」ですから,Aさんが強盗殺人未遂罪を犯したことが確定したわけではありません。同罪の成立を争うなら裁判でしっかり主張・立証していく必要があります。
強盗殺人未遂罪の成立を争うなら,同罪のもととなった強盗罪,つまり,事後強盗罪の成否を争うことが考えられます。つまり,上でご紹介した①から③の事後強盗罪の成立要件を争うのです。この点,Aさんは③の暴行の故意を争っているようです
仮に,Aさんの主張が認められれば,Aさんは「強盗」ではありませんから,強盗殺人未遂罪はもちろんのこと,事後強盗罪,傷害罪,暴行罪は成立せず,窃盗罪のみが成立します。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は,強盗殺人罪などの刑事事件専門の法律事務所です。初回接見サービスを24時間受け付けております。
福岡県飯塚警察署までの初回接見費用:弊所までお問い合わせください)

keyboard_arrow_up

0120631881 無料相談予約はこちら LINE予約はこちら