福岡県筑前町の単純収賄事件 逮捕されたら刑事事件に強い弁護士に相談
公立高校校長Aさんは、同校の入試直前に友人Bさんから、「これでうちの子の入学をよろしく頼む」と言われて現金100万円を受け取りました。
後日Aさんは福岡県警察朝倉警察署の警察官に単純収賄罪の容疑で逮捕されました。
Aさんの妻は刑事事件に強い弁護士に無料法律相談することにしました。
(フィクションです)
《 単純収賄罪 》
公務員が、その職務に関し、賄賂を収受した場合には刑法第197条第1項前段の単純収賄罪が成立します。
一般的に収賄罪は公務員の職務の公正とこれに対する社会一般の信頼を保護していますので、私立高校の教員など公務員でない人が賄賂を受け取っても収賄罪は成立しません。
単純収賄罪の成立に際しては、①「職務に関し」といえるか、②「賄賂」といえるかが主に問題となります。
「職務」とは、公務員がその地位に伴い公務として取り扱うべき一切の職務をいい、将来、過去の職務も含まれます。
また、公務員の本来の職務行為でなくとも、それと密接に関連する行為についても「職務」に含まれると考えられているため、収賄罪のいう「職務」の概念は幅広く捉えられているといえます。
上の事案でいえば、一般的に学校長は生徒の合否に関する決定権を持つと考えられますので、「入学をよろしく頼む」と言われて現金を受け取ったAさんは「職務に関し」収受したといえます。
「賄賂」とは、公務員の職務行為に対する対価としての不正な報酬をいいます。
上の事案のように、入学便宜のための現金100万円は不正な報酬として「賄賂」といえますが、お中元やお歳暮のような贈答品になると判断が微妙になります。
判例では、公立高校の学級担任教師が指導した生徒の父兄から1万円の小切手を受け取ったという事案に対し、賄賂に当たらないと判断したものがあります。
単純収賄罪の法定刑は5年以下の懲役であり、有罪判決を受けるとこのような刑罰を受ける可能性があります。
単純収賄罪で逮捕された場合には長期の身体拘束により、実生活上に支障が出る恐れもあります。
このような支障を取り除くために、逮捕された場合には早期に刑事事件に強い弁護士に相談することをお勧めします。
弁護士による準抗告や勾留取消請求などにより、身柄の解放がなされる場合があります。
単純収賄罪でお困りの方は、刑事事件に強い弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所までご相談ください。
(初回法律相談:無料)
(福岡県警察朝倉警察署までの初回接見費用:41,900円)