【速報】博多駅直近の女性刺殺事件 容疑者の男を任意同行!

16日夜に、博多駅直近の路上で発生した女性刺殺事件において、本日(18日)容疑者が警察に任意同行されたというニュースが速報されました。
本日のコラムでは、こちらの事件を弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所福岡支部の弁護士が解説します。

事件内容

これまでの報道をまとめると、この事件は、16日の夜、博多駅直近の路上で発生しました。
発生直後の報道では、被害者の女性が、犯人の男から執拗に刺されて亡くなったという、通り魔事件を連想するような内容でしたが、その後の報道で、周辺の防犯カメラ映像から、被害者の女性が、犯人と思われる男と一緒に歩いていたことが判明すると共に、この女性が、元交際相手からストーカーの被害にあい警察に相談していたことも明らかとなり、この元交際相手の指紋が現場付近から検出されたこともわかりました。
こうした中、元交際相手の行方を追っていた警察が、本日、福岡市博多区の路上で発見し、任意同行を求めたようですので、今後、殺人罪で逮捕される可能性が高いでしょう。

殺人罪

報道によりますと、被害にあった女性には複数の刺し傷があったようで、男が被害女性に馬乗りになっていたという一部の目撃証言もあるようです。
この状況からすると、強い殺意がうかがえますし、更に、事前に凶器となる刃物を用意していたことから計画性もうかがえますので、殺人罪で争点となりがちな殺意を否認するのは難しいかと思われ、殺人罪が適用されることは間違いないでしょう。

事件の背景

被害女性は、元交際相手からのストーカー被害を警察に相談しており、元交際相手に対して警察はストーカー規制法に基づき「禁止命令」を発していたようです。
恋愛感情や、好意にもとづいて、人に付きまとったりすればストーカー規制法違反となります。
被害者がストーカー被害を警察に相談すると、すぐに刑事事件化される場合と、すぐに刑事事件化せずに、まずは相手を注意する場合の2通りがあります。
今回、女性から相談を受けた警察は、後者の対応をして、元交際相手に対して「女性に近付かないように」禁止命令を発して、注意していたようです。

弁護士の見解

元交際相手は、警察のこの警告を無視して今回の犯行に至ったようで、警察としては、相談を受けた時点で、すぐに刑事事件化していれば、今回の事件を防げたかもしれないと後悔しているでしょう。
このような痛ましい事件を1件でも減らすために、警察は今後、相談を受けた際の対応が適切だったかどうかをしっかりと検討する必要があるでしょう。

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