【詐欺】半額シールの貼り替えによる詐欺~福岡市早良区

2020-01-13

【詐欺】半額シールの貼り替えによる詐欺~福岡市早良区

半額シールの貼り替えによる詐欺について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所福岡支部が解説します。

福岡市早良区に住む主婦のAさんは、近所のスーパーに行った際、どうしても欲しい商品(販売価格1000円)を見つけましたが、お金を出すのはもったいないと思い、他の商品からはがした半額シールを自分の欲しい商品に貼り替え、商品を手にもったままレジに向かいました。そして、Aさんは商品をレジの店員Vさんに渡し、500円を払って店外に出ました。そうしたところ、Aさんは店の店長に呼び止められ、「お客さん、シールを貼り替えましよね?」「前から同じようなことしてませんか?」と声をかけられ、一緒に事務室に行くことになりました。そして、Aさんは通報を受け駆け付けた福岡県早良警察署の警察官に詐欺罪で逮捕され、その後勾留されました。逮捕の通知を受けたAさんの夫は、弁護士にAさんとの接見を依頼しました。
(フィクションです。)

~ 値札の貼り替えは詐欺罪 ~ 

お店で商品を万引きすれば窃盗罪(刑法235条)に問われますが、今回のように、半額シールを貼り替えて正規の値段より安く商品を購入した場合は、店員を騙して商品を手に入れたとして詐欺罪(刑法246条)に問われる可能性があります。

刑法246条
1 人を欺いて財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処する。
2 (略)

詐欺罪は、客観的には、

①欺罔行為(騙す行為)→②錯誤→③錯誤に基づく処分行為による財物の移転(交付行為)→④財産上の損害

の一連の流れがあり、主観的には、

犯人の①~④までの「故意(認識)」

が必要ということになります。

①欺罔行為とは、財産を処分させるような②「錯誤」に陥らせる行為をいいます。
本件では、Aさんが、1000円の商品に半額シールを貼り替え、それをVさんに渡す行為が、あたかも1000円の商品が半額の商品であるかのようにVさんを②「錯誤」に陥れるものであって、①欺罔行為に当たるでしょう。
そして、AさんはそのVさんから商品を受け取っていますから③錯誤に基づく処分行為による財物の移転(交付行為)も認められ、500円分の④財産上の損害も発生しているといえます。

よって、Aさんには詐欺罪が成立する可能性が高いでしょう。

~ 勾留後起訴前までの流れ ~

裁判官の勾留決定が出た後は勾留状という令状が発布され、Aさんはそこに記載された内容に基づいて警察の留置施設等に勾留されます。
勾留の間は、警察署で取調べを受けたり、あるいは検察庁まで護送されて検察官の取調べを受けたりします。勾留期間ははじめは10日間です。その後、やむを得ない理由がある場合は、検察官は裁判官に対して勾留期間の延長請求をすることができ、裁判官が許可した範囲で、勾留期間が延長されます。勾留延長の場合、請求、許可の段階で期間を短縮することも可能です。例えば、検察官は6日間と請求することが可能ですし、裁判官はその請求に対して4日しか許可しないという決定を出すことも可能なのです。検察官は、基本的に勾留期間満了日までに刑事処分(起訴するか、※不起訴にするか)を決めます。起訴した場合は身柄拘束が継続されますが、不起訴とする場合はその必要はありませんから検察官の権限でAさんを釈放します。

~ 釈放活動 ~

弁護人としては勾留決定に対する準抗告の申立て(不服申し立て)を行います。申立てが認められれば10日間の期間を待たずとも釈放される可能性は極めて高くなります。万が一認められなかった場合は、検察官に勾留延長請求しないよう働きかけます。仮に、勾留決定が出された場合でお、その裁判に対して準抗告の申立てをすることは可能です。なお、これらの活動と併行して、Aさんが事実を認めている場合は、Vさん側との※示談交渉も行っていきます。仮に、勾留中にVさん側と示談が成立すれば、Aさんの早期釈放に繋がる可能性があるからです。また、事実を認めない場合は、Aさんの主張を裏付ける証拠を検察官に提出するなどしてAさんを釈放するよう働きかけていきます。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所福岡支部は、詐欺罪をはじめとする刑事事件・少年事件専門の法律事務所です。刑事事件・少年事件でお悩みの方は、まずはお気軽に0120-631-881までお電話ください。専門のスタッフが、24時間体制で、無料法律相談、初回接見サービスを受け付けております。

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