交通違反と反則金制度⑤~反則金制度から刑事手続に移行する場合とは~

2019-01-03

交通違反と反則金制度⑤~反則金制度から刑事手続に移行する場合とは~ 

~ 前回(2018年12月11日付ブログ)の続き ~

前回は,反則金制度において反則金を仮納付しなかった場合の流れなどについてご説明いたしました。本日は,反則金制度から刑事手続移行する場合とはどんな場合か,刑事手続移行した場合のその後についてご説明いたします。

~ 反則金制度から刑事手続に移行する場合 ~ 

前回もご説明したとおり,基本は,①警察本部長の通告を受け,かつ,通行を受けた日の翌日から起算して10日以内に反則金を納付しなかった場合に刑事手続に移行することになります。ただし,次の場合は通告手続を経ずして刑事手続に移行します。

1 次の場合に告知ができなかった場合(道路交通法130条1号)
 ② 居所又は氏名が明らかでない場合
 ③ 逃亡するおそれがある場合

2 次の場合に告知若しくは通告ができなかった場合(道路交通法130条2号)
 ④ 青キップ(告知書),通告書等の書面の受領を拒んだ場合

~ 刑事手続に移行した場合のその後 ~

刑事手続移行した場合は,同じ交通違反でも飲酒運転などと同様,逮捕され,交通違反の種別になどによっては勾留という長期の身柄を受けることもあります。そして,最終的に,検察官の起訴(公訴の提起)を受けた後,(正式,略式)裁判を受け,懲役刑,罰金刑の刑罰を受けることになります。その裁判が確定すれば前科が付きます。

ところで,Aさんは,携帯電話の画面を注視していた件で交通反則告知書を青色キップを切られた(告知を受けた)ものの,その後の通告も無視し続けていたということでした。ということは,Aさんは上記2-④に当たり,刑事手続に移行することとなります。そして,携帯画面の注視は,その態様によっては懲役刑も定められていますから(罰金刑は5万円以下),懲役の身柄拘束を受け,刑務所に収容される可能性も残されることになります。

以上,これまで5回にわたり,交通違反で検挙されてから刑事手続移行するまでの流れについてご説明してきました。興味のある方は,もう一度,第1回からご覧いただければと思います。交通違反で検挙された場合,軽微だからといって甘くとらえず,早め早めの対策を取られることが肝要です。お困りの方は,弊所の無料法律相談初回接見サービスをご利用ください。

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