Archive for the ‘財産事件’ Category

福岡県宮若市 少年が路上強盗 少年事件の対応なら刑事弁護士

2018-10-15

福岡県宮若市 少年が路上強盗 少年事件の対応なら刑事弁護士

Aさん(15歳)は,路上を歩いていたVさんに対し,「金を出せ」等と言って脅し,顔などを殴って現金約6,000円を奪った路上強盗の件で,福岡県直方警察署強盗罪で逮捕されました。Aさんの両親は,今後のことが心配になり,少年事件に慣れた弁護士刑事弁護を依頼しました。
(平成30年9月11日産経ニュース掲載事案を参考しにして作成)

~ 路上強盗 ~

路上強盗という罪はなく,正式には強盗罪刑法236条)です。刑法には,暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取した場合に成立する旨規定されています。強盗罪のいう「暴行」や「脅迫」は,暴行罪や脅迫罪のそれとは意味が異なり,相手方の反抗を抑圧する程度のものであることが必要と解されています。反抗抑圧の程度は,犯行の時刻・場所,その他の周囲の状況,凶器使用の有無,凶器の形状性質,犯行の態様・手段,犯人・相手方の性別・年齢,体力などを総合的に考慮して判断されます。反抗を抑圧する程度ではないと判断された場合は恐喝罪刑法249条)となる場合もあります。

~ 少年事件における弁護活動 ~

少年事件における主な弁護活動は以下のとおりです。
1 逮捕,勾留段階
  関係機関に意見書などを提出するなどして,釈放に向けた弁護活動を行います。
2 家庭裁判所送致後
  ご家族様はもちろん,家庭裁判所調査官,場合によっては学校などの関係機関,関係者と協議するなどして少年の環境調整に努めます。  これは,少年事件の場合,少年審判において「少年院送致」「保護観察」「児童自立支援施設または児童養護施設送致」のいずれかの保 護処分が下されることが予想されるところ,釈放後の環境が整っていればいるほど保護観察という軽い保護処分を受ける可能性が高くなる からです。また,場合によっては保護処分すら下されない「不処分」の決定が出る場合もあります。なお,場合によっては,1と同様,少 年の釈放に向けた弁護活動も行います。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は,刑事事件少年事件専門の法律事務所です。弊所では,これまで多数の少年事件を取り扱っており,少年事件における知識・経験とも豊富です。少年事件でお困りの方は,まずは0120-631-881までご連絡お待ちしております。

福岡市東区 自転車の被害弁償から釈放・不起訴を目指す刑事弁護士

2018-10-07

 

福岡市東区 自転車の被害弁償から釈放・不起訴を目指す刑事弁護士

Aさんは,JR香椎駅付近に放置されていた自転車を見つけ脚代わりに乗っていたところ,福岡県東警察署の警察官から職務質問を受けました。その結果,当該自転車は盗難届の出ていた自転車だったことが判明し,Aさんは占有離脱物横領罪で逮捕されました。Aさんの家族が接見を依頼した刑事事件に強い弁護士は,釈放不起訴を目指そうと考えました。
(平成30年9月30日ライブドアニュース掲載事案を参考にして作成)

~ 占有離脱物横領罪(刑法254条) ~

占有離脱物横領罪は,遺失物,漂流物その他占有を離れた他人の物を横領した場合に成立する犯罪です。罰則1年以下の懲役または10万円以下の罰金若しくは科料です。

遺失物とは,占有者の意思によらないで,その占有を離れ,まだだれの占有にも属さない物をいい,漂流物とともに,占有を離れた物の例示です。例として,電車内に乗客が置き忘れた携帯品,窃盗犯人が乗り捨てた逃走用の自転車などがあります。漂流物とは,占有者の意思によらないでその占有を離れ,まだだれの占有にも属さないもので,水中なし水面上に存在した物をいいます。その他占有を離れた他人の物とは,占有者が本当は引き渡すつもりのなかった物を間違えて引き渡した場合など,偶然に占有者の占有を脱した物件をいいます。例として,風で飛んできた隣家の洗濯物などがあります。横領とは,不法領得の意思をもって占有離脱物を自分の支配下に置くことをいい,Aさんの行為は横領に当たる可能性が高いです。

本罪は比較的軽微な事件ですから逮捕されたとしても,迅速・的確な刑事弁護があれば釈放に繋がりやすいといえます。また,釈放のためには,まずは謝罪や被害者への被害弁償の意思があることを示すことが肝要です。そして,実際に被害弁償できれば不起訴という刑事処分にも繋がりやすくなります。ただ,被害弁償するにしても,警察などが被疑者(加害者)に被害者の連絡先等を教えることはないと言っていいでしょう。そこで,代わりに弁護士が把握して被害弁償を行い,釈放不起訴獲得を目指します。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は,刑事事件少年事件専門の法律事務所です。
釈放不起訴獲得をお望みの方は0120-631-881までお電話ください。
(福岡県東警察署までの初回接見費用:36,000円)

【福岡県春日市 オークション詐欺】刑事弁護は刑事事件に強い弁護士

2018-09-25

福岡県春日市 オークション詐欺 刑事弁護は刑事事件に強い弁護士

Aさんは,釣り具であるリールを質屋に預け現在は所有していなかったのに,ネットオークションのホームページに,過去に撮影した同リールの写真を張り付け,ニックネーム,商品名,商品情報,発送方法,支払い方法,価格情報(35,000円)などを載せました。そうしたところ,Vさんが同価格で落札し,指定の口座に金額を振り込んだのですが,リールが送られてくることはなく,Aさんとも音信不通となったことから,福岡県春日警察署に詐欺の被害届を提出しました。
A君は,詐欺刑事事件に強い弁護士に相談を申込みました。
(フィクションです)

~ オークション詐欺 ~

オークション売買は,買い手に商品に関する購入金額を競わせ,最もいい条件の買い手に商品を売却する販売手法の一つです。
現在は,インターネットの発達により,非対面式で,誰でも,気軽に,簡単にオークショ売買に参加することが可能となり大変便利になりました。しかし,反面,買い手側は掲示板に記載されている情報を安易に鵜呑みにしてしまうという危険もはらんでいます。そして,この危険を利用した犯罪がオークション詐欺です。つまり,掲示板にあたかも商品を所持している,あるいは商品を発送できる,又は商品は所持しているが発送の意思がないのにこれがあるかのように情報を掲載し,情報を信じた買い手に金額を振り込ませ金銭を騙し取るという手口です。

詐欺罪は,客観的には,欺罔行為(騙す行為)→錯誤(被害者が騙されること)→処分行為による財物・財産上の利益の移転(被害者が現金を口座振込むことなど)の一連の流れがあり,主観的には,①~③の故意がはじめて成立する犯罪です。オークション詐欺においては,掲示板に商品の情報などを載せることが①欺罔行為に当たり,それを見た人が商品を入手できると信じ(②),それによって現金を振込み(③),①~③の一連の流れに故意が認められれば詐欺罪に当たりうることになります。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は,オークション詐欺をはじめとする詐欺事件刑事事件専門の法律事務所です。
オークション詐欺,その他の詐欺事件刑事事件でお困りの方は0120-631-881までお気軽にお電話ください。
(福岡県春日警察署までの初回接見費用:36,600円)

少年の万引きで釈放なら刑事事件に強い弁護士 北九州市若松区

2018-09-22

少年の万引きで釈放なら刑事事件に強い弁護士 北九州市若松区 

福岡県北九州市若松区のAさん(16歳)は,コンビニで万引きをした件で,福岡県若松警察署窃盗罪で逮捕されました。
逮捕後は,「勾留に代わる観護措置」の結果,Aさんは少年鑑別所に収容されました。
Aさんの両親は,なんとかAさんを少年鑑別所から釈放したいと刑事少年事件に強い弁護士に相談しました。
(フィクションです)

~ 少年院・少年鑑別所 ~

少年院とは,少年審判で少年院送致という保護処分が出た後に収容される施設で,少年に対する矯正教育を目的としています。
他方,少年鑑別所とは,保護処分が出る前に収容される施設で,少年審判に向けて,少年の資質や性格などの調査を行うことを目的しています。

~ Aさんを釈放するには? ~

Aさんは,現在,「勾留に代わる観護措置決定」(少年法43条2項,17条1項2号)により少年鑑別所に収容されています。これは,Aさんの万引き事件が家庭裁判所に送致される前の少年に対する身柄措置の一種で,期間は,検察官が万引き事件の送致を受けた日から10日間と決まっています(少年法45条4号,44条3項)。もちろん,この決定に対しては,準抗告申立てなどの不服申し立て手段を取ってAさんの釈放を求めていくことが可能です(少年法45条4号,刑事訴訟法429条1項2号)。
仮に,不服申し立てが認められず,万引き事件が家庭裁判所に送致された場合,Aさんは引き続き少年鑑別所に収容されたままになります(少年法17条7項)。よって,Aさんの釈放を求める場合,Aさんの万引き事件が家庭裁判所に送致される前か同時期に,家庭裁判所に対して意見書等を提出するなどする必要があります。
家庭裁判所送致後の少年鑑別所における収容期間は,はじめ裁判所に万引き事件の送致があった日から2週間で,特に継続の必要があるときは1回に限り更新することができます(また,特別事由がある場合は,さらに2回の更新が認められています)(少年法17条3項,4項)。仮に,意見書等を提出してもAさんが釈放されなかった場合は,さらに異議申立てにより釈放を求めていくことが可能です(少年法17条の2第1項)。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では,0120-631-881でご相談を受け付けております。
(福岡県若松警察署までの初回接見費用:43,140円)

【福岡県大牟田市 窃盗】器物損壊罪成立を検討する刑事事件の弁護士

2018-09-18

【福岡県大牟田市 窃盗】器物損壊罪成立を検討する刑事事件の弁護士

Aさんは,駅構内に掲示されていたポスターをはがした件で,福岡県大牟田警察署の警察官に窃盗罪で逮捕されました。
Aさんと接見した弁護士は,器物損壊罪の成立も視野に刑事弁護をしていく方針を固めました。
(平成30年9月2日共同通信掲載事案を参考にして作成)

~ 窃盗罪(刑法235条),器物損壊罪(261条) ~

窃 盗 罪:10年以下の懲役又は50万円以下の罰金
器物損壊罪:3年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料

~ なぜ,器物損壊罪の成立を検討するのか? ~

判例は,窃盗罪が成立するためには,主観的要件として窃盗の故意のほか,不法領得の意思が必要としています。
不法領得の意思とは,権利者を排除して他人の物を自己の所有物をしてその経済的用法に従ってこれを利用若しくは処分する意思,と定義されています。
なぜ,不法領得の意思が必要とされているのでしょうか?
それは,一つには,窃盗罪器物損壊罪を区別するためと考えられます。
つまり,「ポスターをはがす」という一見していずれの罪にも該当しそうな行為について,不法領得の意思を加味することによって,いずれの罪が成立するのか区別できるというわけです。
窃盗罪における不法領得の意思とは,,要は「その物が欲しい」という意思内容であり,この意思が認められれば窃盗罪が成立しますし,反対に,その意思が認められず,例えば,嫌がらせ目的などの場合は器物損壊罪が成立するのです。

この両者を区別する意義は大きいです。
なぜなら,両者の法定刑には大きな差があるからです。
また,器物損壊罪は親告罪,つまり被害者の告訴がなければ起訴できない罪です。
仮に,器物損壊罪が成立するとされた場合,その時点で告訴状がない場合,告訴状が提出されていた場合でも示談交渉示談の内容によっては告訴が取り消された場合は起訴されません(不起訴)。
つまり,告訴がなければ起訴できないという点では,窃盗罪よりも器物損壊罪の方が不起訴になる可能性は高いと考えます。
この点でも大きな差があります。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は,窃盗罪器物損壊罪をはじめるとする刑事事件専門の法律事務所です。
お困りの方は0120-631-881までお気軽にお電話ください。
福岡県大牟田警察署までの初回接見費用:43,200円)

【北九州市若松区 万引きが事後強盗】被害弁償なら刑事弁護士  

2018-09-08

【北九州市若松区 万引きが事後強盗】被害弁償なら刑事弁護士  

Aさん(69歳)は,コンビニエンスストアで菓子パン1個(時価108円相当)を万引きしました。
ところが,Aさんは,店外の駐車場に出たところで店員Vさんに「万引きしたでしょ」と声をかけられましたが,Vさんの右頬を右拳で1発殴ってその場から逃げました。
後日,防犯ビデオ映像などからAさんの犯行であることが判明し,Aさんは福岡県若松警察署事後強盗罪逮捕されました。
(フィクションです)

~ 事後強盗罪(刑法238条) ~

事後強盗罪とは,窃盗犯人が,手に入れた物の取返しや逮捕などを免れるため,追跡してきた人に暴行・脅迫を加えたことで成立する犯罪で強盗罪の一種です。
万引きならば窃盗罪として10年以下の懲役ですが,事後強盗罪5年以上の有期懲役窃盗罪よりも格段に刑が重くなります。

事後強盗罪は,強盗罪の一種ですから,暴行・脅迫は追跡者,逮捕者の反抗を抑圧するに足りる程度のものでなければならないとされています。また,判例暴行・脅迫は「窃盗の現場」,又は少なくとも「窃盗の機会の継続中」になされることを要するとしています(最決昭和33年10月31日等)。ちなみに,Aさんが暴行を加えた場所はコンビニの駐車場ですが,店の一部であることなどから「窃盗の現場」と言えることは明らかでしょう。

~ 事後強盗罪(強盗罪)と刑事弁護 ~

強盗罪は財産犯の一部ですから,被害や被害額はどれほどだったのか,それに対して被害弁償,慰謝の措置は取れているのかがまず重要視されるものと思われます。
ですから,刑事弁護としては,まず,逮捕された方からじっくりと話しを聴き,事実を認めるのであれば被害弁償,慰謝の措置に向けた行動をとる必要があります。
また,強盗とはいえ,本質は万引きです。
万引きは再犯のおそれが高い犯罪だと言われていますから,被害弁償,慰謝の措置と同時に,再犯防止に向けた具体策を決め,その結果を検察官や裁判官にアピールしていかなければなりません。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は,刑事事件少年事件専門の法律事務所です。
万引き強盗などの刑事事件少年事件でお困りの方は0120-631-881までお気軽にお電話ください。
無料法律相談初回接見サービスを24時間受け付けております。
福岡県若松警察署への初回接見費用:43,140円)

【少年】福岡市西区 万引き事件 釈放なら少年事件専門の弁護士  

2018-09-06

【少年】福岡市西区 万引き事件 釈放なら少年事件専門の弁護士  

少年A君(16歳)は,万引きで逮捕されました。その後,A君の身柄は福岡県西警察署に引き継がれました。
A君の母親は,A君の釈放少年事件に強い弁護士に依頼しました。
(フィクションです)

~ 逮捕後の流れと釈放活動 ~

逮捕後の流れとそれに対応した釈放活動は以下の通りです。

1 勾留された場合
  逮捕(警察の留置施設等)→検察官送致→勾留(留置施設等)→家庭裁判所送致(少年鑑別所
  逮捕から検察官送致,検察官送致から勾留請求まで時間があります。
  したがって,この間に,警察,検察,裁判所に働きかけて少年の釈放を求めていきます。
  また,仮に万引きで勾留された場合,その期間は最大で20日間ですが,その間にも,検察や裁判所に働きかけて少年の釈放を求めていきます。
  なお,勾留後,少年の身柄が事件とともに家庭裁判所へ送致(同行)された場合,必要と認められたときは送致から24時間以内に観護措置がとられ,少年は少年鑑別所に収容されます。
  ここでも検察や家庭裁判所に働きかけて少年の釈放を求めていきます。
  また,仮に観護措置決定が出た後でも,裁判所に働きかけて釈放を求めていくことは可能です。

2 勾留に代わる観護措置決定が出た場合
  逮捕(警察の留置施設等)→検察官送致→観護措置決定(少年鑑別所)→家庭裁判所送致(少年鑑別所)
  少年事件の場合,検察官は勾留に代わる観護措置請求をすることができます。
  観護措置決定が出ると少年は少年鑑別所に収容されます。
  拘束期間は10日間期間の延長は認められていません
  ただし,身柄を拘束するという点では勾留と同じですから,やはりここでも検察や裁判所に働きかけて釈放を求めていきます。
  また,この場合,事件が家庭裁判所に送致されれば,自動的に観護措置の手続が取られます。つまり,少年は少年鑑別所に収容されたままになります。
  よって,引き続き少年鑑別所に収容されたくない場合は,家庭裁判所送致の日を確認し,その日に合わせて検察や裁判所に働きかけていく必要があります。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は万引きをはじめとする少年事件を専門の法律事務所です。
万引きなどの少年事件で釈放をご検討中の方は,ぜひ一度,弊所までご連絡ください。
福岡県西警察署までの初回接見費用:37,100円)

福岡県の刑事事件弁護士解説③ 車上狙いの違法捜査で無罪判決   

2018-08-28

福岡県の刑事事件弁護士解説③ 車上狙いの違法捜査で無罪判決          

Aさんは,スーパー駐車場に駐車中の無施錠の軽トラックの中から,発泡酒1箱(時価2500円相当)を窃取した(車上狙い)として現行犯逮捕,起訴されました。
裁判所は,車上狙いに対する警察の捜査を違法(①)と認定し,違法捜査と直接かつ密接に関連する証拠は排除される(②)から,Aさんの自白を補強する証拠がなく,Aさんを無罪(③)としました。刑事事件専門の弁護士が解説します。
(平成29年3月24日付鹿児島地方裁判所加治木支部判決を基に作成)

~ 補強法則(上記③について) ~

自白には,その自白を裏付ける証拠(補強証拠)を必要とする原則を補強法則といいます(刑事訴訟法319条2項等)。
補強法則が必要な理由は2つあります。
一つは「誤判防止」です。
自白は,捜査官等に対する迎合などから虚偽が混入している危険があり,その自白によって誤った裁判がなされるのを防止するために必要とされるのです。
もう一つは「自白偏重の防止」です。
自白は証明力の高い証拠と言われていますが,仮に補強証拠を要しないとすると,捜査官等が自白に頼りっきりになり,自白を獲得しようと強制・拷問等の人権侵害を招きやすくなります。
これらの事態を防止するために補強法則が必要とされるのです。

~ 本件の補強証拠とは? ~

本件の補強証拠は被害届(被害の日時・場所,被害品,時価,処罰感情等が記載されている書類)です。
実は,Aさん自身は自白,つまり窃盗車上狙いをやったこと自体は認めていました。
しかし,昨日のブログでご紹介したとおり,被害届は違法収集証拠として証拠から排除されたのです。

~ 被害届が証拠から排除された結果,,, ~

刑事訴訟法336条には
(略)被告事件について犯罪の証明がないときは,判決で無罪の言渡しをしなければならない
と規定されています。
犯罪について証明がないときとは,裁判官が被告事件の存在について合理的な疑いを超える心証を得るに至らなかった場合またはその心証があっても自白に補強証拠がない場合のことをいいます。
そして,本件では後者の場合にあたり,Aさんは無罪とされたのでした。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は車上狙いなどの刑事事件専門の法律事務所です。
刑事事件無罪を獲得したいなどとお考えの方は0120-631-881までお気軽にお電話ください。

福岡県の刑事事件弁護士解説② 車上狙いの違法捜査で無罪判決 

2018-08-27

福岡県の刑事事件弁護士解説② 車上狙いの違法捜査で無罪判決         

Aさんは,スーパー駐車場に駐車中の無施錠の軽トラックの中から,発泡酒1箱(時価2500円相当)を窃取した(車上狙い)として現行犯逮捕,起訴されました。
裁判所は,車上狙いに対する警察の捜査を違法(①)と認定し,違法捜査と直接かつ密接に関連する証拠は排除される(②)から,Aさんの自白を補強する証拠がなく,Aさんを無罪(③)としました。刑事事件専門の弁護士が解説します。
(平成29年3月24日付鹿児島地方裁判所加治木支部判決を基に作成)

~ 違法収集証拠とは(上記②について) ~

上記②の理論のことを違法収集証拠排除法則といい,同法則によって排除される証拠のことを違法収集証拠といいます。
判例昭和53年9月7日)は「証拠物の押収等の手続に憲法35条及びこれを受けた刑事訴訟法218条1項等の所期する令状主義の精神を没却するような重大な違法があり,これを証拠として許容することが,将来における違法な捜査の抑制の見地からして相当でないと認められる場合においては,その証拠能力は否定される」としています。
つまり,「重大な違法」と「違法捜査の抑制の見地から相当でないこと」を証拠排除の要件としているのです。

~ 本件ではどう認定されたか? ~

本件では,
ア 車上狙いに対するなりすまし捜査(以下,本件捜査)を行うべき必要性がほとんどなく,適法手続からの逸脱の程度は大きいこと
イ 国家が犯罪の発生(車上狙い)を一定程度促進する結果となってしまっていること
ウ 警察官には捜査方法の選択につき重大な過失があったといえること
エ 警察官の証言から,本件捜査の適法性に関する司法審査逸脱の意図がみられること
などを理由に,車上狙いに対する本件捜査には「重大な違法」があり,さらに,本件捜査により獲得された証拠を許容することは「違法捜査の抑制の見地から相当でない」と認定されました。

~ 本件で排除される証拠とは? ~

裁判では,車上狙いに対する本件捜査と直接かる密接な関連性を有する被害届,捜索差押調書,実況見分調書,現行犯人逮捕手続書違法収集証拠として証拠から排除されました。

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福岡県の刑事事件弁護士解説① 車上狙いの違法捜査で無罪判決 

2018-08-26

福岡県の刑事事件弁護士解説① 車上狙いの違法捜査で無罪判決         

Aさんは,スーパー駐車場に駐車中の無施錠の軽トラックの中から,発泡酒1箱(時価2500円相当)を窃取した(車上狙い)として現行犯逮捕起訴されました。
裁判所は,警察の捜査を違法(①)と認定し,違法捜査と直接かつ密接に関連する証拠は排除される(②)から,Aさんの自白を補強する証拠がなく,Aさんを無罪(③)としました。刑事事件専門の弁護士が解説します。
(平成29年3月24日付鹿児島地方裁判所加治木支部判決を基に作成)

~ 事件の概要(違法と認定された捜査とは?) ~

本件は,警察官がスーパーの駐車場に無人かつ無施錠の軽トラック(助手席上に発泡酒1箱,食パン等が放置)を駐車し,Aさんがこれに対し車上狙いに出たところを現行犯逮捕した(以下,本件捜査という)というものでした。

~ なぜ,違法と認定されたのか?(上記①について) ~

裁判所は,まず,車上狙いに対する本件捜査を「なりすまし捜査」と仮称した上で,同捜査を任意捜査の一類型と位置づけました。
そして,なりすまし捜査判例平成16年7月12日 最一小決)が定義した「おとり捜査」の違いを指摘しつつも,両者は本来犯罪を抑止すべき立場にある国家が犯罪を誘発しているとの側面があり,その捜査活動により捜査の公正が害される危険を孕んでいるという本質的な性格は共通しているから,判例が指摘したおとり捜査が許容される要件は,車上狙いに対するなりすまし捜査でも有用であるとしました。

判例が指摘した要件とは,ア,機会があれば犯罪を行う意思があると疑われる者を対象としていること,イ,直接の被害者がいない薬物犯罪等の捜査において,通常の捜査のみでは当該犯罪の摘発が困難であること,です。
裁判所は,Aさんがアには当たると認めました。
しかし,イに関して,・車上狙いは密行性が高い薬物犯罪等とは異なり,証拠の収集や犯人の検挙が困難な犯罪類型ではないこと,・具体的にみても,通常の捜査手法ではその捜査を遂げることが困難であると認めるべき事情がなことなどを理由に,車上狙いに対するなりすまし捜査の必要性はほとんどなく,本件捜査は任意捜査として許容される範囲を逸脱しており違法と判示したのです。
 
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は車上狙いなどの刑事事件専門の法律事務所です。
刑事事件無罪を獲得したいなどとお考えの方は0120-631-881までお気軽にお電話ください。

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